Two Shores · One Sea · 2021 — 2026

打ち合わせもなく、 ふたりが 同じ日に、 同じ場所から 踏みだすまで。

逗子と南房総。海を隔てたふたりの歩みが、ひとつの「原っぱ」になるまでの記録。

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Chapter Ⅰ — Soil & Sweat

2021 – 2022
言葉より先に、土を分け合った。

2021.09

南房総の雑木林で、出会う。

あるご縁がきっかけで、木漏れ日の射す林のなかで初めて顔を合わせた。デジタルの話なんて、まだひとつも出てこない。

南房総の雑木林を歩くふたり(2021)
南房総の雑木林。ここが、すべての出発点。
2022.03

古民家の小屋を、一緒に解体する。

屋根の上で笑いながら、埃をかぶって手を動かした。つくる前に、まず壊すところから。

古民家の小屋を解体する(2022)
もっちゃんANNEX、屋根の上で。
2022.04

原っぱに「島」を作る。

スコップを握り、みんなで土を掘り返した一日。遊びと労働の境目に、ふたりの関係の芯ができていく。

原っぱで土を掘り島をつくる(2022)
原っぱに「島」をつくった一日。

そういえば——AIのずっと前から、ふたりは重なっていた。
同じ波に乗り、同じ日本ミツバチを飼う。
海と蜂が、最初の“共通言語”だった。

Chapter Ⅱ — A Shared Language

2024 – 2025
遊び仲間が、実験仲間になる。

島づくりのあと、ふたりはそれぞれの暮らしへ戻る。直接会わなくなっても、互いのSNSの発信は遠目に追っていた。どちらもAIに惹かれはじめている——その気配だけは、画面ごしに伝わっていた。

2024.11

再会、そして「ボットの話」。

教育の催しで南房総に来訪したその翌日、ロースタリーで自作ボットの話に火がつく。ここから、デジタルの線が一本引かれた。

2025.02

友のために、ボットをつくる。

塚ちゃんのためのLINEボットをデプロイ。同じ月、初めてのオンライン対談に登壇——「AIと共に、野で暮らすことを面白がる」。

Chapter Ⅲ — Re-Ignition

2025一度は手放した火を、もう一度。

火が消えかける

「自分のAI秘書」を、つくろうとして。

塚ちゃんもまた、AIに深くのめり込んでいた。けれど構想は大きくなりすぎ、実務に耐えるものは生まれない。進化の速さに、いちど心が折れる。火は、消えかけていた。

火が灯りなおす

南房総の、現業 × AI。

そんなとき、もっちゃんを訪ねる。コーヒー焙煎という“暮らしの仕事”に、AIが当たり前に編み込まれていた。「これは大企業やエンジニアのものじゃない。自分の小さな営みを、ちゃんと拡げてくれる」——火が、もう一度灯った。

もっちゃんが火種を持ち込み、
塚ちゃんが、それを原っぱにした。

2025 · 春 → 夏

その火を、塚ちゃんはまず“場”にしてみる。ご縁を手繰って小さなサーバーを立ち上げ、本物のエンジニアたちと机を並べた。Cursor をはじめ、IDEやAIの最新を、毎日のように分け合う日々。集まりには、もう名前があった——「デジタル原っぱ大学」、縮めて「デジハラ」。まだ、ただの略称として。“集まって、学び合い、手を動かす”その形が、ここで先に芽を出していた。

Chapter Ⅳ — Resonance

2025 冬
海の上でも、画面の中でも、
波長が合う。

2025.11

「明日、波乗りに行く」。

波乗りの誘いは、いつだって突然でいい。相手は自然なのだから。東ウネリの予感を頼りに海へ出て、まず波をシェアする。そのあと焙煎所で、コーヒーを片手にAIのグループチャットを開いた。海から画面へ——入り口は、地続きだった。

2025.12

「華麗なやりとりだ」と驚く。

AIとのチャットは、放っておけば一対一の閉じた対話になりやすい。けれど、それをふたりのグループチャットに持ち込んだ瞬間、画面の中に、お互いのAIの使い方がそのまま立ち上がった。横目で垣間見るのではない。もっと直接、相手の手の内が見える。

そこから先は、刺激と学びの連鎖だった。一人では決して辿り着けない場所へ、ふたりだからこそ届いていく。発火点は、もう目の前にあった。

「ジャズのセッションか、あるいは乗馬のジョッキーと馬のコミュニケーションを見ているようだった。……グループチャットの素晴らしさのひとつは、自分以外の人のAIとのやり取りを見て、そのエッセンスを盗むことにもあると思っております。」

塚ちゃん — 2025.12.18 のグループチャットより(原文ママ・抜粋)

これこそが、ふたりがのちに提唱することになる VIBES CODING、そのものだった。

特別な才能はいらない。相棒に AI がいて、隣に 仲間 がいれば——それは、誰の原っぱでも起こる。

「VIBES CODING」は、ポッドキャストの回を重ねるなかで、もっちゃんの口からこぼれた言葉。やがてデジハラのステートメントとなり、いまでは、この場を象徴する大切なキーワードになっている。

2026 . 01 . 03

正月明けの一日、
申し合わせもなく

Mocchan
16:35

…それをイベント化して「デジタル原っぱハッカソンブートキャンプ」を開催。グループ分けしてそれぞれ何らかのプロダクトを開発して発表する。途中で素潜りでもサウナでもヨガでもドラム缶風呂でも良いから挟む。珈琲も豆から挽いてドリップする。デジ原の皆さまが講師陣!なんてね!!!

Gakucho
18:16

…そしてもっちゃんと新しい「学校」みたいなものをつくったらいいかな、なんてぼんやりと考えてた。「デジタル原っぱ大学」(← 当初の構想のそのまんまだ...)

実際のやりとりより(原文ママ・抜粋)

投げて、受けとめて、組み替えて、また投げる。
ひと巡りごとに、熱も解像度も上がっていく。

  1. もっちゃん半ば冗談で、熱を放る。──なんてね!!!
  2. チャーさん(AI)その“なんてね”を、未来として受け取る。──いちばん未来が詰まってる
  3. 塚ちゃん同じ熱を、「学校」という構造へ組み替える。──デジタル原っぱ大学。
  4. チャーさん(AI)像をもう一段、上げる。──“発火装置”。もっちゃんは火をつける人、塚ちゃんは火を育てる人

人ふたりと、AIひとつ。三つの声で同じ谷を掘るうちに、ばらばらだった直感が、ひとつの像を結んでいく。お互いのバイブスが、共鳴した。

打ち合わせもなく、同じ日に、同じ景色へ。
これが、すべてのはじまりの合図だった。

その合図から、数ヶ月。
原っぱは、ほんとうに開いた。

Digital Harappa Daigaku

消費者から、創造者へ。
「思考」と「実装」の距離を、
ゼロにする。

完成度は問わない。けれど必ず、自分の手でURLを生む。
コードが書けなくても、論理と情熱があればいい。

PHASE 01
🔥

点火

逗子のリアル合宿で「武器」を手に入れ、その日のうちに動かす。

PHASE 02
🌊

疾走

オンラインで3週間。コードではなく「試行錯誤のログ」を分かち合う。

PHASE 03

放つ

南房総で成果を世に公開。デプロイした事実が、心の壁を壊す。

原っぱは、期を越えて続く。

The Cohorts

第0期 · 春
16
小4から70代まで。
はじまりの実験。
Pilot — 修了
第1期 · 夏
SOLD OUT
満員御礼。
いま、走っている。
Now Running
第2期 · 秋
9月開校予定。
優先案内、受付中。
Next
逗子Kanagawa 南房総Chiba

物理的な距離はあっても、デジタルの海に境界線はない。

On the Ground — 現場

第0期キックオフ@逗子
第0期 キックオフ / 逗子 ・ 2026.4.4 和室の低い卓を囲んで、10歳から70代までが画面に向かう。
第0期クロージング@南房総
第0期 クロージング / 南房総 ・ 2026.5.9 床いっぱいに貼り出された、それぞれの成果物。
第1期@逗子
第1期 / 逗子 ・ 2026.6.14 手元にはRaspberry Pi、画面にはAntigravity。走り続ける夏。
原っぱの草の上に並ぶ二台のフィジカルAIロボット(2026.5.8)
それぞれの手から、
それぞれのフィジカルAI。
塚ちゃんの ガクコマ と、もっちゃんの Dotchy
原っぱの草の上で、二台が並んだ日。(2026.5.8)

VIBES CODING

ひとりで画面に向かう VIBE に、
もうひとりが加わると、VIBES になる。

AIを相棒に、人をアンプ(増幅器)に。
——それが、ふたりで見つけた原っぱ。

土を掘り、波に乗り、蜂を飼い、そしてコードを書く。
暮らしとデジタルのあいだに、線を引かないふたり。
その手が、いま、AI時代の原っぱを耕している。

ふたりのこと

The Two

もっちゃん(元沢信昭)
もっちゃん Botarhythm Coffee Roaster / Pacer 南房総・千倉で珈琲を焙煎しながら、ソフトウェアをつくる。「消費者から、創造者へ」。波に乗り、日本ミツバチを飼い、コードを書く。
塚ちゃん(塚越暁)
塚ちゃん 原っぱ大学 ガクチョー / Facilitator 逗子で「原っぱ」をひらく人。遊びと学びの境目をなくし、AIを仲間に引き入れる。同じく、波と、日本ミツバチと。